成分×美肌の学び
美容成分と美肌のしくみ|エステ向け成分アカデミー
第1回 ≪「選ばれるサロン」の条件とは? 技術以上に大切な、お客様に寄り添う信頼と安心の築き方≫
「自分技術に自信を持つ」
これは、エステティシャンやセラピストにとって自分を支える大切な指針です。
自信のない施術者に大切なお肌や身体を任せたいと思うお客様はおりません。
日々学び、技術を磨く努力をされてきたからこそ生まれる自信は誇りでもあります。
それでも、
「なぜかお客様が定着しない」
「技術に自信があるのに、選ばれ続けない」
そんな想いを抱えたことはありませんか?
決して、技術や努力が足りなかったわけではありません。
では、お客様はどんな基準でサロンを選んでいるのでしょうか?
プロとして技術があることは今や”前提条件”。
多様な施術メニュー、高性能なマシーンが揃う時代だからこそ「一回でどれだけ結果が出るか」だけでは、選ばれる理由になりにくいように感じます。
肌トラブルや身体の不調は、一度の施術で全てが改善し、その結果が永続するものではありません。
生活習慣や心の状態、その方が歩んで来られた背景と深く結びついているからこそ、時間をかけたケアと丁寧な関りが必要になります。
お客様が私たちに感じているのはこんな想いかもしれません。
・この人に任せて大丈夫だろうか
・自分のことをどれだけちゃんと見てくれ
ているのだろうか
・無理なことを勧められないだろうか
・長く通える場所だろうか
お客様が抱いている不安をなくす、「信頼」と「安心」は技術と同じくらい、時にはそれ以上に大切にされています。
技術に自信があるからこそ「早く変えてあげたい」「期待に応えたい」そう思う気持ちは自然です。
私も同じ気持ちでいっぱいでした。
けれど、その想いが強くなりすぎると、いつの間にか”施術者側の正解”を優先してしまっていることもあります。
結果を早く出すためには、集中的な施術が適している場合もあります。
一方で、お客様にはそれぞれの生活環境や価値観、通い方のペースがあります。
・短期間で集中して変わりたい方
・月に一度、自分のペースで整えたい方
・日常から少し離れる”ご褒美の時間”と
して通いたい方
「なりたい自分」は人それぞれです。
その想いに耳を傾け、無理のない選択肢を一緒に考えることが、信頼関係を築く最初の一歩になるのだと思います。
サロンの扉を開けた瞬間のお客様の表情、声のトーンや何気ない仕草、それもすべてお客様を知るための大切なコミュニケーションの一部です。
言葉にならないサインに気付けたとき、施術はより深くお客様に寄り添ったものになります。
私のサロンでは、お客様を下の名前で呼ばせていただいています。
「○○(苗字)さん」「○○ちゃんママ」・・・
日常では役割や立場で呼ばれることが多いからこそ、サロンでは「美しく健やかでありたいと願う一人の女性」として、安心して過ごしていただきたいからです。
また、会話の中で伺ったことは些細なこともメモし、同じことを何度もお聞きしないよう心掛けています。
「覚えていてくれた」という小さな体験が安心感となり、信頼へとつながっていくことを何度も実感してきました。
選ばれるサロンになるために、本当に大切なことは、
お客様にとって
「ここは、私のことを一番わかってくれる場所」そう感じていただける存在であること。
技術はサロンを知っていただくきっかけ。
信頼と安心感は、通い続けていただく理由です。
高い技術力に、人間力(ホスピタリティ)が重なったとき、サロンは施術を受ける場所を超え、人生にそっと寄り添う存在へと変わっていくのではないでしょうか?
